子供をもつ女性が離婚するのは本当に大変なことです。

ですが、しっかり準備しておくことで新生活にスムーズに移行でき、子供との幸せな毎日を送ることが可能になります。

 

必要な準備一覧

 

どんな準備が必要かというと・・・

・離婚できるかどうか
・必要なお金の計算
・夫からもらえるお金の計算
・離婚協議書の原案を作る
・支援制度を調べる
・離婚資金の準備
・保育園、学校、学童保育について調べる
・住む所を決める
・仕事探し

 

やることいっぱいですね~(>_<)

1つずつ見ていきましょう。

 

離婚できるかどうか

 

まず、離婚できる見込みがあるのかどうか、離婚するにはどういう戦略が必要なのかということを調べておく必要があります。

相手が応じてくれれば話が早いのですが、応じてくれないときはどうするかということも考えておかないといけません。
どういう状況がそろえば離婚できるのか、何か証拠が必要なのか…など。

 

確実に離婚できる条件がそろっていないなら別居年数を稼ぐという方法もあります。
別居期間が長くなると離婚が認められやすくなるからです。

このあたりのことはネットで色々調べて情報を集めるのもいいのですが、わからないことが出てきたら弁護士さんに相談するのが早いです。

弁護士の費用(目安)

<相談のみ>
電話相談(初回無料の所が多い)
有料相談30分5000円程度~

<依頼して動いてもらう場合>
着手金20~30万円
成功報酬20~30万円
+経費実費

 

自分である程度調べた結果、わからないポイントだけ教えてもらうなら無料の電話相談で十分です。
ただし、「初回無料」なので同じ弁護士さんに何度も質問することはできません。

でも、離婚を専門にしている弁護士さんはたくさんいるので大丈夫です。

弁護士ドットコムというサイトを利用すると「離婚問題に強い」弁護士さんで、「初回無料相談」「電話相談」をしている人、など条件を設定して該当する弁護士さんの一覧を見ることができます。

いろんな弁護士さんにちょこちょこ質問してみるといいですよ。

 

ちょっとした質問ではなく、現在あなたがおかれた複雑な状況を説明して、今度どういう戦略で行くのが良いか相談したい場合なんかは、有料相談を利用するのがいいと思います。

複雑な状況を説明するだけで30分以上かかる!って思うかもしれませんが、こちらから説明すべきことを文章にまとめて事前にメールしておけば大丈夫です。

 

法テラスでも無料で電話相談ができます。

法テラス・サポートダイヤル
0570-078374

 

法テラスには弁護士費用の立替制度もあります。
弁護士さんに依頼して実際に動いてもらう場合は数十万単位でお金がかかりますよね。
それをいったん立て替えてくれて、後で少しずつ分割返済できる制度です。
ただし、収入や貯金が少ない人など条件があります。

弁護士事務所独自で分割払いに対応してくれるところもあるので、まとまったお金がない場合は分割払いが可能かどうか聞いてみるといいですよ。

 

必要なお金の計算

 

離婚して新しく生活を始めるためにどれくらいのお金が必要なのか、計算しておきましょう。

離婚費用

話し合いですんなり離婚できる場合は、この費用は必要ありません。
でも、もめてしまって弁護士さんに間にはいってもらう場合は先ほど説明したような金額を用意しておく必要があります。

新生活に必要な初期費用

引っ越し代、賃貸マンションを借りる場合は敷金礼金、家電の購入費など新生活のスタート時に必要な費用を計算します。

生活費

子供とあなたで生活していくのに毎月どれくらいかかりそうか細かく計算してみる必要があります。
今までの生活費をもとに割り出せると思いますが、離婚したことで新たに必要となる費用、逆に免除などが受けられて必要なくなる費用もあるので、詳しくは別の記事で説明します。

 

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夫からもらえるお金の計算

財産分与

結婚前の貯金は別として、結婚後に貯めたお金や財産は二人で半分に分けることになります。
ですから今ある貯金の額を細かく調べておきましょう。
貯蓄型の生命保険や会社の財形、株なども全部です。

車や持ち家も財産です。
離婚時に売るかどうかは別として、売ったらどれくらいの価値があるのか調べておくといいですよ。
ローンがある場合はローンの残債がいくらあるかもチェックしておきます。

財産については証拠となるもの(通帳のコピーなど)を保管しておいた方がいいですね。

養育費または婚姻費用

養育費は離婚したときに子供のためにもらう費用です。
婚姻費用は、離婚しないで別居する場合に夫からあなたに支払わなければならない生活費です。

養育費や婚姻費用の金額については「養育費算定表」「婚姻費用算定表」というものがあります。
夫婦の収入や子供の人数、年齢から、いくら支払うべきか金額を割り出せるものです。

 

 

裁判所が作った従来の算定表は金額が低すぎるという批判があり、日本弁護士連合会が「新算定表」というものを2016年に発表しました。

 

>>裁判所の養育費・婚姻費用算定表(旧算定表)

 

>>日弁連の養育費・婚姻費用算定表(新算定表)

 

新算定表の方が、もらえる金額は多くなっています。

 

ただ、算定表自体に強制力はありません。
算定表の金額を目安にして話し合いを進めて行くという感じです。
住宅ローンをどちらが払うかなど個別の事情によっても金額は変わってくると思います。

 

あなたの夫が話し合いに応じてくれて、算定表の金額に納得して養育費または婚姻費用を支払ってくれるのであれば、「新算定表」をもとに話し合った方がいいですよね。

旧算定表は金額が低すぎて母子家庭の貧困につながるなんて批判されてますし。
父親として自分の子供が貧困に陥るのはつらいのではないでしょうか。

ですが、離婚裁判になった場合は裁判所は今のところ旧算定表をもとに判断するようです。

 

新算定表の見方は冒頭の動画(7分43秒あたりから)で解説しているので詳しく知りたい人は動画をチェックしてみてください。

 

算定表から割り出した養育費の一例を紹介すると・・・

子供2人(2人とも5歳以下)の養育費

妻の年収0円:夫の年収500万円⇒月15万円(旧算定表では9万円)

妻年収100万円:夫の年収500万円⇒月9万円(旧算定表では6万円)

 

月15万円とか9万円なんてもらえたら助かりますが、実際に養育費をきちんと支払っている人は全体の約2割しかいないと言われています。

最初からまったく支払わないというヒドイ父親もいるようですが、多いのは最初は真面目に支払ってたけど途中から支払わなくなるというパターンです。

ですから、養育費はあまりあてにせず、「最初のうちだけ」と思っておいた方がいいのかもしれません。。。

慰謝料

夫が浮気したなど、夫に明らかな責任がある場合は慰謝料がもらえることもあります。

 

離婚協議書の原案を作る

 

離婚協議書とは、離婚の条件をまとめたものです。
主にお金のこと、そして子供との面会をどうするかなどの取り決めを書面にまとめます。

あなたの希望をもとに原案を作っておき、それをもとに夫と話し合って、必要があれば修正していく…というふうにすると良いと思います。

合意できたら離婚協議書の内容を公正証書にしておきましょう。
公正証書にしておくことで、強制力が出てくるからです。

たとえば、養育費を毎月10万円支払うと決めたのに支払われなくなってしまった場合。
公正証書にしておけば、夫の勤務先から支払われる給与を差し押さえることも可能になるんです。

ちゃんとここまでやっておいた方がいいです。

 

ここまでスムーズに進めばいいのですが、もう夫婦で話し合いができないとか、話し合いがこじれて合意できなかった場合は、離婚調停をしたり、弁護士さんに間に入ってもらうといったことが必要になります。

 

支援制度を調べる

 

母子家庭が受けられる支援制度について調べておきましょう。

児童扶養手当(母子手当)

児童扶養手当は母子家庭が受けられる代表的な手当ですね。

児童扶養手当の金額(満額もらえる場合)

子供1人:月42,000円
子供2人:月52,000円

 

この金額はあなたの前年の所得によって変わります。
働いて十分な収入を得ている場合は減額されたり、まったくもらえなくなったりします。
夫からの養育費は、金額の8割が所得とみなされます。

医療費補助、就学援助(学用品や給食費)、住宅補助、その他免除制度

自治体によっていろいろな支援制度があるので調べてみましょう。

児童手当

これは母子家庭でなくてももらえる手当です。
現在ももらっているのではないでしょうか。

金額は子供1人あたり月10000~15000円です。

生活保護

母子家庭だからというだけではもらえませんが、持病があって働けないなど事情がある場合は生活保護という選択肢もあります。

満額で月15万円程度の基本額。
母子加算や住宅扶助などもあわせると20万円以上の金額になることもあります。

 

母子家庭が受けられる支援制度については、別の記事で詳しく説明します。

 

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離婚資金の準備

 

今のうちから「へそくり」としてしっかり離婚資金を貯めておくことです。

すんなり財産分与をしてもらえたらいいのですが、もめてしまって時間がかかる場合もあります。

それでもあなたは新生活をスタートするのにまとまったお金が必要ですよね。

・離婚費用
・新生活に必要な初期費用
・無職なら当面の生活費

これくらいの費用をまかなえるように、しっかり貯めて準備しておきましょう。

 

保育園、学校、学童保育について調べる

 

いま専業主婦の場合、子供を保育園に預けることができるの?と心配かもしれませんね。
今現在働いていなくても「就職活動中」であれば保育園に入る資格はあると思います(自治体に確認しておきましょう)。

ただ、保育園に空きがなければどうにもなりません。

特に都市部では保育園に入れない「待機児童」の問題が深刻ですから、簡単には入れないという可能性もあります。

ですから、離婚して引っ越すという場合は、保育園や学童保育に入りやすいエリアに住むことも大切です。

住みたいと思っている地域があるなら、そこの市役所や区役所に電話して保育園に空きがあるのか、少し待てば入れそうかなど、聞いてみるのがいいですね。

 

 

保育園の代わりに、資格をもった人が自宅で子供を預かる「保育ママ」というシステムがある地域もあります。

ファミリーサポートというのもあります。
わたしが住む地域では1時間あたり800円ほどかかるのですが、サポーターとして登録している人に子供を預かってもらったり、保育園に迎えに行ってもらうといったことをお願いできる制度です。

子供が病気のときにそなえて病時保育の制度があるかどうかも調べておきましょう。

 

子供を預けて働くためには、何重にも備えておく必要があるんです。

 

住む所を決める

 

とりあえず実家に住めるならそれが一番ラクです。

無理な場合は賃貸マンションを借りて住むことになりますが、あなたが今専業主婦の場合、賃貸マンションを借りられるのか・・・という点が不安かもしれませんね。

これについては、収入のある親族(親や兄弟)が保証人になってくれるなら特に問題ないようです。

最近はお金を払って保証会社を利用するケースも増えていますが、専業主婦で収入がないという場合、保証会社の審査に通るかどうかは微妙かもしれません。

 

 

保証人がつけられないという場合でも、あきらめる必要はありません。

貯金がたくさんあることを証明するとか、敷金をたくさん入れるなど、大家さんと交渉して借りられるケースもあるようです。

 

母子家庭なら市営住宅に入ればいいと安易に考えている人もいるようですが、市営住宅は「狭き門」です。
そもそも空きがあまり出ません。

 

仕事さがし

 

今すぐ離婚したいということではなく、数年後など時間的な余裕があるなら、しっかり戦略を立てておくことです。
今のうちに勉強して、安定収入、高収入に結びつくような資格を取るのも1つの方法でしょう。

このあたりの戦略については別の記事で説明しています。

 

>>専業主婦から仕事復帰したいけど不安…。育児と仕事の両立は可能?

 

時間的な余裕がないならパートでも安い時給でもとにかく働くことです。
最初から高望みしてはいけません。

なぜなら、ブランクがあるとそれだけで敬遠されるからです。
企業は、何年も専業主婦をしていた人を雇いたがりません。

その状態で「正社員がいい」「高い時給がいい」と望んでいては、いつまでも仕事が決まりません。

なので、とにかく何でもいいから働いて、後でステップアップしましょう。

転職すればいいんです。
転職するときはもう「専業主婦」ではなく、現役で働いている社会人ですから、もっと条件のいい仕事が見つかります。

 

 

また、離婚して引っ越したばかりのころは子供も精神的に不安定なので、最初はパートで短時間だけ働くようにしているお母さんもいます。

支援制度を利用して、養育費ももらえているなら、それも1つの方法です。

ただ、その状況にいつまでも甘えていてはダメですよ。
さきほども説明したとおり、養育費はあてにできないと思っておくべきです。

子供が新しい生活に慣れて落ち着いてきたら、徐々にパートの時間を増やしたり、正社員を目指すなど、収入を増やす努力が必要です。

 

保育園・仕事・住む所 どれから探すべき?

 

保育園・仕事・住む所は密接に関係しています。

子供を預けることができなければ仕事ができません。
保育園を決めてから、その周辺で住む所や仕事を探すのか。
住む所を決めてからその周辺で保育園や仕事を探すのか。

どれを最優先にするべきでしょう?

 

わたしは、実家に頼らないなら「保育園」が最優先だと思います。

だって、住む所を先に決めた場合、その地域が保育園の激戦区だったらどうしますか?
待っても待っても保育園に入れない。・・・ということは働けない。

貯金を切り崩して生活し、結局また他の地域に引っ越すことになるのでは?

 

子育てしながら仕事を探すのは本当に大変です。

マザーズハローワークといって、保育園探しのことと仕事探しのこと、両方相談できるところがあるので、近くにマザーズハローワークがある場合は利用してみるといいですよ。

 

入念な準備を!

 

子供を連れて離婚するのは本当に大変なことです。

でも、入念に準備をしておけば、スムーズに新生活に移行できます。

 

 

しっかり準備して、専業主婦の子連れ離婚に成功した人もたくさんいます!

 

大変ですが、子供との幸せな新生活のためにがんばりましょう!!