離婚したいけど子供がかわいそうだから離婚できないって悩む人は多いですよね。

親の離婚について、子供はどのように感じているのでしょうか?

 

子供たちは離婚についてどう考えている?

 

公益社団法人 家庭問題情報センターが2005年に公表した「養育環境の変化と子どもの成長に関する調査研究」の結果を紹介します。

これは、親の離婚を経験した子供たちに「離婚についてどう考えているか」を尋ねたものです。

 

 

 

「離婚当時」の思いと、離婚から何年もたった「現在」の思いを比較してみると、離婚当時は「離婚してよかった」20%、「離婚は仕方なかった」25%をあわせて離婚を肯定的に受け止めている子が45%なのに対して、

現在は「離婚してよかった」31%、「離婚は仕方なかった」35%と、合計66%の子供が離婚を肯定的に受け止めています。

 

このように肯定的な意見が増えたのは、離婚当時はショックや不安が大きかったものの、年月を経て新しい環境に適応し、現実を受け入れていこうとしているからかもしれません。

 

離婚による子供への悪影響を最小限にする

 

不仲や離婚は夫婦の問題で、子供は何も悪くありません。
それなのに、子供は両親の離婚に対してなすすべもなく不安な思いをしなければならないのです。

ですから、親として子供への悪影響を最小限にするために、子供のためにやってはいけないこと、やるべきことを知っておくことが大切です。

子供がかわいそうと思うなら、離婚を検討する際に、こういうことも調べて勉強しておく必要があります。

 

ちなみにわたしは、離婚すべきかどうか悩んでいた当時、この本を買って子供への影響について勉強しました。

『離婚で壊れる子供たち』棚瀬一代

 

この本で学んだ内容と、自分の経験を紹介したいと思います。

 

やってはいけないこと(離婚しない場合)

 

子供の前で激しい夫婦喧嘩

子供に対して怒鳴ったり暴力をふるうわけではなくても、目の前で両親が激しい夫婦喧嘩をしていることは、子供にとってものすごい恐怖です。

雰囲気の悪い家庭

激しい夫婦喧嘩はしないとしても、不仲によって家庭の雰囲気を悪くしている状態もよくないです。
たとえば無視したり、必要最小限の会話しかしないなど。

ケンカしないように不仲を隠しているつもりでも、子供は感じ取るものです。
隠すなら二人とも徹底的に演じきるくらじゃないとダメでしょうね。
でもある程度大きな子供ならそれでもバレてると思いますが。

子供を愚痴のはけ口にする

これは女性に多いですね。
夫や姑がどんなにひどいか、自分がどんなにかわいそうか、どんなにガマンしてきたか・・・など延々と愚痴を子供に聞かせる人がいます。
わたしは、これをやったら「毒親」だと思っています。

愚痴は子供に聞かせるのではなく、自分の親兄弟や友達に聞いてもらいましょう。

誰も聞いてくれる人がいないのなら、電話相談や電話カウンセリングを利用して、まったく関係ない他人に聞いてもらうのもおすすめです。
人の悩みを聞くプロなので、聞き上手だし、きっと心が軽くなると思いますよ。
もしかしたら、問題解決のヒントが得られるかもしれません。

 

⇒女性専用オンライン・カウンセリングサービス【ボイスマルシェ】

 

 

「あなたのために離婚しない」と子供に言う

しょっちゅう夫婦喧嘩している様子やママがいつも泣いているのを見ると、小学生くらいの子供なら親に「離婚してほしい」と言ったりすると思います。
そんなとき「あなたのために離婚しないのよ」なんて言ったら、子供はママがつらい目にあっているのは自分のせいだと思って自分を責めてしまいます。

子供のとき、この「あなたのために離婚しない」という言葉が一番苦痛だったという人は多いんです。

 

「あなたのために離婚しない」って、つまりどういうことなんでしょう?

2つの意味が考えられます。

1.子供から父親を奪うことはできないから離婚しない

離婚するからといって、父親を奪うわけではないし奪ってはいけないはずです。

離婚しても父親は父親。
頻繁に会えるようにして大人になるまで関わってもらうのが理想的です。

ですからこれは「あなたのために離婚しない」理由になりませんね。

2.子供に経済的な苦労をさせたくないから離婚しない

これって、実は子供のためじゃなくて、自分がお金で苦労したくないからでは?なんて思ってしまいます。
だって、子供に経済的な苦労をさせたくないなら、自分(母親)ががんばってお金を稼ぐという方法もあるわけですよね。

お金を稼いで子供を守る覚悟がないだけなのに、「子供のため」と言って逃げているのでは・・・?
こういうの、子供は案外見抜いているかもしれませんよ。

 

今すぐに経済的に自立するのは無理だとしても、努力もしないのはおかしいです。

離婚したいけど経済的な理由で踏み切れないなら、今から戦略を立てましょう。

わたしの周りには、オンライン講座で勉強して税理士の資格をとってから離婚した女性や、ブログやサイトをたくさん作ってアフィリエイト収入を毎月数十万円稼げるようになってから離婚した女性がいます。

あきらめずに考えれば、何か手があるはずです。

 

やってはいけないこと(離婚する場合)

どちらの親と暮らしたいか子供に選ばせる

選べといわれても子供は困ります。
子供の意思を尊重しているようで、実は子供を傷つけていることになると思います。
冒頭のアンケートでも、離婚当時16歳だった子がどちらの親と暮らしたいか選ばされたことについて「当時の自分には負えないような責任を負わされた」と答えています。

子供と父親を面会させない

夫をこらしめるために子供と会わせないとか、自分がもう夫に関わりたくないから子供と父親を面会させないという人が結構います。

さっきも書いたとおり、離婚するからといって子供から父親を奪ってはいけないはずなのに。

こういうのを「片親疎外」といいます。

あなたは夫が大嫌いでも、子供はパパのことが大好きで会いたいかもしれませんよね。
それなのに「会わせたくない」というあなたの思いで子供を支配し服従させる。

これは心理的虐待に該当する行為です。
それくらいやってはいけないことなんです。

子供の前で夫の悪口

これも先ほどと同じ理由です。
あなたは夫が大嫌いでも子供はパパが大好きかもしれません。
それなのにあなたが子供の前でパパの悪口を言っていると、子供はあなたに遠慮してパパと会いたいと言えなくなるんです。
あなたの話を素直に受け止めて、パパのことが大嫌いになってしまうかもしれません。

それを利用して「パパに会いたくないと言ってる」と会わせないのは卑怯ではないでしょうか?

母親が子供を自分の味方に取り込む行為。
これも「片親疎外」と言えます。

離婚後に子供の発達を最も阻害する要因は、「両親の葛藤のはざまに子供を立たせること」なのだそうです。
子供の前で夫の悪口を言うことは、まさに両親の葛藤のはざまに子供を立たせることになりますよね。

 

離婚するとき子供のためにやるべきこと

 

なるべく子供の環境が変わらないように配慮する

離婚によって、パパがいなくなり、家を引っ越して、学校も転校して、ママは長時間働きに出る・・・
子供にとってあまりにも急激な変化が一気に押し寄せて、これはものすごいストレスになるということは想像できますよね。

ですが、離婚前後は親も自分のことで精一杯です。
その結果、子供が新しい学校になじめずイジメにあっていても気がつかないなんてことも起こりがちです。

やはり一気にたくさんの変化はきついんです

家は、パパに出て行ってもらえるならその方がいいですね。
学校も転校しなくて済みます。

専業主婦の人は、よく「いざとなったら働く」と言いますが、いざとなってから働くのは、かなり無理があることを知っておいた方がいいです。

急激な変化がたくさん押し寄せているところへ、さらに今までずっと家にいたお母さんが外へ働きに出てしまうという大きな変化が重なるため子供のストレスは大きくなります。
母親自身も、離婚や引っ越しで大変な中、新たに仕事を始めるという大きなストレスを同時に抱えることになります。

いざとなってからではなく、早めの準備が必要ということです。

どちらも子供の生活にどのように責任をもつか説明する

親が離婚するとき、子供は「自分は捨てられるのでは?」という恐怖があるそうです。
ですから、「別々に住むことになるけど、いつでも会えるからね」などと説明して安心させてあげないといけません。

子供ながらに今後の生活がどのように変わるのかも不安に思うようです。
住む場所や環境がどのように変わるのか説明したり、ちゃんと生活できるよう父親が養育費を支払うこと、学費も心配しなくていい…と安心させてあげる必要があります。

子供への説明は、事前に夫婦で打ち合わせできるとベストです。
(難しいかもしれませんが・・・)

別居や離婚後の早い段階から面会交流を始める

早い段階からの面会交流は、子供を離婚の衝撃から守る上でとても有効なのだそうです。
早い段階から面会交流ができていれば、離婚の悪影響が少ないのだとか。
(夫からDVや子供への虐待があった場合は話が変わってきますが)

面会交流については、離婚の際に「月に1回」など取り決めをするかもしれませんが、そのルールにこだわらず、なるべく自由に柔軟に面会させる方がよいといわれています。

なお、面会交流に毎回母親が同席して父親と子供を監視する、なんてことはやったらダメ。
あくまでも父親と子供だけで会わせてあげてください。

子供のための行事には両親が関わる

冒頭で紹介した棚瀬一代さんの著書に、こんなエピソードが載っていました。

カリフォルニアに住んでいたとき

子供を通わせていた学校の懇談会で、仲むつまじそうに話をしているカップルが、実は別れた元夫婦であることを知って何度も驚くという経験をしました。

 

これは、アメリカ人はドライだから離婚後はわだかまりなく普通に接することができるという話ではなく、相手に対して恨みや憎しみを抱えつつも子供の幸せのために必死でがんばっている姿だったんです。

こんなふうに離婚後も子供の行事やイベントに両親が関わるという姿は、子供に何か大きな問題が起きたときに両親が自分と一緒に考えてくれてくれる、自分に対して責任を持ち続けてくれるというメッセージになり、子供にとって大きな心の支えになると思います。

優先順位をつけてエネルギーを節約する

これは、あなたのメンタル(心)を大切にいたわってほしいという意味です。
離婚前後は、とにかくやることやストレスが山積みで、ヘタをすると精神疾患にかかってしまいます。
大げさな話ではなく、離婚前後のストレスで精神病にかかってしまう女性は多いんですよ。

あなたが精神疾患にかかったら、生活は崩壊してしまいます。
だから絶対に精神疾患にかかってはいけないんです。

それはあなた自身のためでもあり、子供を守るためでもあります。

やること山積み、ストレスいっぱいの状況はメンタルに良くないですから、「大事なことだけやる」という姿勢が大切です。
「大事なこと」とは、子供を守ることと、生活するための仕事でしょうか。。。

あとは放置したり後回しでいいんです。

それから、意識的にゆっくり休む時間をつくることも大切です。

 

離婚の影響は2~3年で落ち着く

 

離婚による子供への影響は2つの種類に分けて考えることができるそうです。

短期的影響

一時的に混乱したり不安定になるものの、家族それぞれが新たなバランスを取り戻すため、普通は2~3年でストレス反応は落ち着くと言われています。

長期的影響

次のような事情があるときは、離婚から5年、10年経ってもストレス反応が続くことがああります。

  • 貧困
  • いがみ合い
  • 親の精神的な問題

 

離婚という出来事自体ではなく、離婚によって貧困に陥ったことや、離婚後もいつまでも両親がいがみ合っていること、離婚のストレスによって親が精神病になってしまった場合に、その影響で長期的なストレス反応が出るんです。

 

離婚の衝撃から子供を守りたいのであれば、長期的影響の原因となるような状態をつくらないように努力しないといけません。

 

離婚して貧困に陥らないように、十分な貯金をしておくとか、しっかり稼げる仕事に就いて置く。

お互いへの意地や憎しみがあっても子供の前ではガマンして、子供のことだけを考えて行動する。

うつ病など精神疾患にかかる可能性が高いことをふまえて、自分の心のケアに気をつける・・・といったことが大切です。

 

離婚自体が子供に永続的な傷を与えるわけではないんです。

しっかり備えて、子供のケアができれば、一時的に悪い影響が見られても、子供は長い目で見て親の離婚という体験をプラスに転じていくことができるんです!